長崎カステラと並ぶ二大銘菓の長崎ざぼん漬は
柑橘類の爽やかな香りとともに
口の中に広がる甘さとじんわりとしたほろ苦さ。
抹茶、焼酎、ウイスキーなどとの相性も抜群ですが
昨今の健康志向の高まりで、ビタミンCと食物繊維が豊富なザボン漬を
プレーンヨーグルトに合わせる食べ方も大変好評です。
きな粉をまぶして
プレーンヨーグルトに合わせて

キリシタンにまつわる歴史を豊富にもつ島原半島では、三百数十年前からキリシタン渡来の菓子作りにその異色ぶりを発揮していました。
その中の菓子の一つが、今なお残るこのざぼん漬です。
白砂糖の輸入前は、島原産で製造していた関係上、現在のような風味も出ていませんでした。
明治9年から輸入白砂糖で製造するようになり、何十年もかけ幾度となく製造工程の改良を重ね、遂に今日のような名声高き珍菓ざぼん漬を作り出すまでに至ったのです。